『うなゐの友』
清水晴風編の〈うなゐの友〉は「こけし図版」を掲載した最初の文献らしい。先日東京百人一首を調べたときに偶然見つけた『うなゐの友』です。こけしの形もいろいろあって見ていて楽しい図版です。玩具のこけしをとりあがている所が面白い。昔の人は記録を残すことが多いですね。特に職人は模様なども図版にして残している。今でも新鮮な驚きを持って見ることが出来る。
編者清水晴風は当初〈うなゐの友〉十編を出す予定であったが、六編までで亡くなったので、版元芸艸堂山田直三郎の勧めで西澤笛畝が後を引き継ぎ完成させた。
初編は明治24年10月刊、その後約10年を経て、明治35年12月に貳編、明治39年11月三編、明治41年11月四編、明治44年5月五編が出て、以下、六編大正2年6月へと続く。西澤笛畝の七編以下は大正6年5月刊からであった。
うなゐのとも | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
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