つみかさね

一球一球のつみかさね 一打一打のつみかさね 一歩一歩のつみかさね 一坐一坐のつみかさね 一作一作のつみかさね 一念一念のつみかさね

「東京名物百人一首」

「東京名物百人一首

清水晴風(しみずせいふう)という人の小倉百人一首の替え歌的な位置づけの東京を題材にした「東京名物百人一首」です。明治維新で変わった江戸から東京の新たな名物などを読み込んでいて面白い。今でも判る商店の名前、もう潰れて無くなった名前など、ひとつの歴史的証人の軌跡も見える。

商人(あきひと)の泰斗の家はともあらみ誰(た)が衣ころもでも三越にて買ふ
秋の田の仮庵(かりほ)の庵の苫(とま)をあらみわが衣手は露にぬれつつ 天智天皇

旨味(うまみ)蛸の桜煮玉子焼折(おり)に詰(つめ)るは 涙なりけり」
思ひわびさてもいのちはあるものを憂きにたへぬは涙なりけり 道因法師

春過(すきて)夏の陳列(カざり)は白木屋の衣ほしてふ数多人山(あまたきゃくやま)
春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天(あま)の香具山(かぐやま)持統天皇

あし曳の山の手かけて電車道ながく引くもひとり獨占
あしひきの山鳥の尾の垂しだり尾の長々し夜よをひとりかも寝む 柿本人麻呂

タイトル「東京名物百人一首
著者:清水晴風
出版者:清水晴風
出版年月日:1907年(明治40年

清水晴風
しみずせいふう
(1851―1913)
明治時代の玩具(がんぐ)研究家。本名仁兵衛。江戸・神田の生まれ。全国の伝承的な人形玩具類を初めて紹介した画集『うなゐの友』(6編)の著者。1895年(明治28)、代々の家業(運送業)をほかに譲って人形玩具愛好運動に専心、「玩具博士」とよばれた。『うなゐの友』は彼の死後西沢笛畝(てきほ)が引き継ぎ10編まで完成。近世玩具研究の貴重な文献とされている。

うなゐのとも | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
https://qr.paps.jp/9XE7f
東京名物百人一首 - 国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/2533447/1/1
小倉百人一首の全首を見る
https://www.samac.jp/search/poems_list.php
資料紹介東京名物百人一首清水晴風
https://qr.paps.jp/NMyeJ

「東京名物百人一首

「東京名物百人一首

「東京名物百人一首