氷河期の定義と年代表

1. 氷河期と氷期・間氷期の違い

用語	定義	期間の長さ	地球の氷床の状態	現在は？
氷河期 (glacial age, ice age)	大陸規模の氷床が存在する時代全体	数百万年以上	南極やグリーンランドに氷床がある	続行中（第四紀氷河期）
氷期 (glacial period)	氷河期の中で特に寒冷化が進み、氷床が拡大する時期	数万年単位	氷床が北半球の中緯度まで広がる	終了（最終氷期は約1.1万年前に終了）
間氷期 (interglacial period)	氷河期の中で一時的に温暖化し、氷床が縮小する時期	数万年単位	氷床は極地に限定される	現在（完新世は間氷期にあたる）

時期	おおよその年代	名称	特徴
先カンブリア時代末期	約24億年前	ヒューロニアン氷河期	最古の大規模氷河期。大気中の酸素増加（大酸化イベント）と関係。
原生代中期	約7億〜6億3500万年前	スティルア氷河期	「スノーボールアース」仮説が提唱されるほど、地球全体が氷に覆われた可能性。
原生代後期	約6億3500万年前	マリノアン氷河期	極めて寒冷で、地球全体凍結説が有力。
古生代（オルドビス紀末）	約4億4500万〜4億4300万年前	オルドビス紀氷河期	大量絶滅の原因の一つ。
古生代（石炭紀〜ペルム紀初期）	約3億6000万〜2億6000万年前	古生代氷河期（ゴンドワナ氷河期）	南半球の超大陸ゴンドワナに氷床が拡大。
新生代（第四紀）	約258万年前〜現在	第四紀氷河期	現在も進行中。氷期と間氷期を繰り返す。最終氷期は約1.1万年前に終了。