亀岡から嵯峨嵐山(京都市右京区)までを、峡谷の美と舟下りで有名な保津川という。その大部分は桂川と呼ばれている。保津渓谷は神話の時代からこの地方に大きな影響を与えていた。丹波の産物を京都大阪へ運送の手段として使われてきた。
現代は観光「保津川下り」で有名ですが、ここは亀岡と京都・大阪との間で水利の問題で大きく争っていた場所であり、今でも完全に解決していない。標高差46mを掘って少なくすれば亀岡の洪水はかなり軽減される。
しかし今度は先年にもあったように嵐山以下に水害が広がってしまう。昔は京都・大阪が絶対、田舎の山国は水に浸かって当たり前という風潮もあったが、最近ではそれも許されない。桂川上流の日吉ダムが完成したことで水害は軽減されたが、100年に一度というような水害にはまだ対応出来ていない。亀岡から嵯峨嵐山の断面図を作ってみた。思っていたより標高差が少ない。古くはここを嵐山から人力で舟をロープで引っ張って亀岡まで持って帰った。この傾斜だから出来たのか?いや水に浮かんだ舟は軽かったのかも知れない。(今はトラックに乗せて9号線を上がってくる)川の断面図ではやっぱりアップダウンがない。昔から川沿いの道が発達してきたのは歩きやすかったからだろう。
保津川下り(亀岡市保津町-京都市右京区嵐山)
距離:12.8km 標高差:46.1m
京都スタジアムと連係「保津川下り」延伸へ JR千代川駅近くに船着き場整備